カラフトマスの西京焼き ♪
1年のネイティブトラウト作戦を通して一番最後のターゲットとなるアキアジ
を1匹も確保できなかった2020年、、、海水温の上昇があれだけ魚に影響
を及ぼすなんて夢にも思いませんでした。
忠実に生まれた川へ帰ってくる回帰魚の筆頭とも言えるアキアジなんで、
それが豊漁年と言われている年なら多少のコンディションの変化くらい
気にせず帰ってくるだろう!そう思ってたんですが、、、少なくともJCAが
通っている知床半島エリアは壊滅的な漁獲量となってしまったよ~で
今シーズンはどうなるのか全く見えない状況とのこと、、、
その代わりと言っちゃ何ですが、不思議にも同じ海域に帰ってくるカラフトマス
に関してはそこまで海水温の影響を受けないのか?例年並み、、、いや、
それ以上に魚影が濃く、わたくしめもたくさん確保する事ができてお陰様で
アキアジが無くても自宅の魚専用フリーザー内はそれなりにピンク色に
染まりつつあります ♪
なんせカラフトマスにせよ、サクラマス、アキアジ、どれも同じサケ科の魚
ですから捌いてしまうとほんと似たよ~な感じになってしまい魚名など情報を
書いてないと見分けが付かない事も多々、、、まぁ、アキアジだけは他の種類
より遥かに幅も身の厚さもありますから判別はまだ容易なものの、庫内の
整理整頓時は常に真空パックに書かれた情報を頼りにしております!

先日も無駄なスペースを極力減らす為に庫内の整理整頓をしていると
“2020年 / カラフトマス(銀ピカ)”と書かれた袋が目に留まり、普段は
すり身にしちゃう事が大半なカラフトマスでも銀ピカだけはそのまま食べる
べきかな?と思い、早速1パックを取り出して解凍。
わたくしめ、捌いた後の魚を真空パック冷凍にする際には必ず魚名から他
必要データー、更にこのディッシュにして食べたい!とその時点で考えてる
物があればディッシュ名も書いてストックしておくよ~にしてるんですけど、
カラフトマスだけはどれもディッシュ名が書かれていない、、、あはは、
要するに鼻から全てすり身という意味でしょう。(爆)
今回はちょ~ど買ってきたばかりの西京味噌があったみたく、それを使って
西京漬けを作ってもらうことになりました。


冷蔵庫内でゆっくり自然解凍させた切り身にまず軽く塩を振ってしばらく置いた
後、キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取ってから漬け込み開始。
タッパーに作った味噌床を敷いてから料理用のガーゼ → その上に切り身を
乗せた後、再びガーゼで包んで最後に上から再び味噌を塗ってやれば作業終了!
西京漬けの場合はそのまま直に味噌を塗るって方法もありますが、ガーゼを
かましてやった方が魚を取り出す際に余分な味噌を付着させずに取り出せる為
便利なのでお勧め。ガーゼも料理用が売ってますのでそれがベストかな。
味噌床は西京味噌200g、お酒大1、みりん大1、砂糖小2の割合で混ぜ
合わせた物を使っておりますよん。
漬け込み期間は好みにもよりますが、わたくしめは冷蔵庫内で3日間寝かせて
やりました。漬け込む魚の種類や身の厚さによって最大5日間まで漬け込む時も
ありますし、この辺は一度試してみて次回からそのインプレを基に調整していく
のが一番かと思います。


ご覧下さいっ、この美しい仕上がり ♪
味噌床から取り出した切り身は入念に表面に残ってる味噌を拭い去ってやるのが
コツ!すでに熟成期間に身にお味は浸透してますから表面に味噌を残すと単に
焦げやすくするだけ、、、味噌は非常に焦げやすいですからねぇ。
味噌を取る時は絶対水では洗わず、キッチンペーパーなどで丁寧に取ってやる
のがベストで、そこまでできたらあとは焼くだけ~。
西京漬けの焼き方と検索すれば幾つかの方法がネットでも出てきますが、まず
必ずと言っていい程必要になってくるのがクシャクシャにしてシワを付けて
やったアルミホイル!自宅のグリルやフライパンで焼く際にはくっつき防止に
なるのでとても便利です。

カラフトマスの西京焼き ♪
我が家では両面焼きグリルを使っており、更にもう少し工夫をしてやった方が
より焦げ目も少なく上手に焼く事ができます。まだこれに関しては試行錯誤中
ではあるので完璧と思えた時にやり方は書くとして、それでも過去に何度か
失敗を繰り返しながら徐々に上達してきてるのもあってか?今回は納得のいく
仕上がりになりましたっ。
京の料亭などで出てくる西京焼きは焦げ目もほとんど付かず、それなのに中まで
しっかり火が通って艶光した見栄えなのが特徴ですからいつかはそれに
近付けたいですよね~ ♪
焼き方、焼き時間にこだわり見た目は納得のいく出来栄えになっても芯まで
火が通ってないと全く意味がありませんから、ちょこっとばかし恐る恐る身を
割ってみると、、、ホッ、しっかり火が通って綺麗な淡いサーモンピンクの身が
現れましたっ。成功でございます!


塩分の少ない甘い風味が特徴の西京味噌が身全体に浸透してて、ほんのり甘い
繊細かつお上品なお味が何とも言えません ♪ やっぱり京の伝統魚料理が
いつになっても多くの人に愛され続けてる意味がよく分かるよ~な気がします。
柚子も添えてやると自宅で料亭のお味がっ!
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